
当クリニックではオリンパス社の最新のハイビジョン内視鏡システム EVIS LUCERA ELITE およびNBIを搭載した最新のフルズーム拡大内視鏡システムを導入しております。
院長がハイビジョンNBIフルズーム拡大内視鏡で発見した”大きさ1mmの食道がん”です
左の写真は院長が56歳の男性の胃カメラを施行したときにハイビジョンNBIフルズーム拡大内視鏡で発見した大きさ1mmの食道がんです。
このようにハイビジョンNBIフルズーム拡大内視鏡はNBIという特殊な光で観察しながら病変を約100倍に拡大して観察することができるので通常の胃カメラでは発見することができない小さながんを発見し、診断することができます。
1mmの食道がんのNBI拡大画像
(約100倍)
NBIは特殊な光で小さなわかりにくいがんを見つけることができる内視鏡です
NBI(Narrow Band Imaging : 狭帯域光観察)は人体に害のない狭帯化された415nm
と514nmの波長の光を用いて詳細に病変を診断する最先端の技術です。
(この方法は内視鏡観察の際に使用する光を変更するだけですので通常の内視鏡検査よりも苦しいなどということは全くありません。)
食道のNBI内視鏡画像(食道がんが茶褐色に描出されています)
左の写真は院長がNBI内視鏡で発見した大きさ12mmの初期の食道がんです。NBI内視鏡で食道がんの部位が茶褐色に描出されております。
食道の通常内視鏡画像
上のNBI内視鏡画像と同じ場所を通常の内視鏡にて観察した画像ですが、食道がんの部位が明瞭ではありません。
食道のヨード染色画像
ヨード染色をすると食道がんが 不染帯(ヨードに染まらない部分)として明瞭に描出されています。
この症例は病院で胃カメラによる粘膜切除術を施行されその標本の病理組織検査で上皮内にとどまる中分化型扁平上皮がんと診断され完全に切除されており治癒と判定されました。
このように通常の白色光を用いた内視鏡で小さな食道がんを発見することは困難ですが、このNBIを用いれば小さな食道がんを明瞭に描出できるため小さな食道がんを発見して内視鏡で切除することができるようになるのです。
また、このNBIは胃がんの広がりの範囲を診断するのにも威力を発揮しますし、大腸ポリープが発見しやすくなるという利点があります。
大腸ポリープのハイビジョン内視鏡画像
微細な血管や粘膜の表面構造までリアルに再現するハイビジョン画質と約70倍の光学ズーム機能と電子拡大で100倍以上の拡大観察が可能で左の写真に示したようにNBIと組み合わせることにより、大腸ポリープ表面構造の詳細な診断ができ、的確な治療につながります。
大腸ポリープの約100倍拡大NBI画像
診断に重要なポリープ表層の血管構造とピットパターンと呼ばれる微細模様が明瞭になっています
炭酸ガス送気装置 (OLYMPUS UCR)
内視鏡検査では胃や腸をふくらませて観察しますのでおなかが張って苦しくなりますが、炭酸ガスを使って胃や腸をふくらませることにより胃や腸の中のガスがすぐに吸収されます。
そのためこの装置を使用することにより検査後のおなかの張りが全くなくなります。
内視鏡室にブルーライト照明を完備
内視鏡室には内視鏡画像がよく見えるようになるブルーライト照明設備を導入しております。