げっぷとおなら

げっぷやおならでお悩みの方へ


げっぷが出そうな女性食事の際はどなたでもいくらかの空気をのみ込みます。また、炭酸飲料を飲むと胃の中に炭酸ガスが充満します。こうして溜まった空気や炭酸ガスを口から外に出すことがげっぷです。一般的にはおならの80%はのみ込んだ空気で、腸内で食物を消化する際に腸内の細菌叢の働きで食物が発酵して発生するガスは20%程度といわれております。こののみ込んだ空気や腸内で発生したガスを肛門から外に出すことをおならと言います。おならやげっぷが一定量出ることは問題ありませんが、回数や量が多くなった場合や、お腹に溜まった空気やガスを排出しづらい場合は、何らかの疾患の疑いがあります。当クリニックでは、院長が消化器病専門医・指導医としての専門的知見に基づき、これらの症状の原因を特定し、最適な治療を実施します。おならやげっぷでお悩みの方は一度ご相談ください。

げっぷの症状を伴う疾患

食道裂孔ヘルニア

腹腔と胸腔の間にあり、呼吸をサポートする薄い筋肉の膜が横隔膜です。横隔膜には、食道が通るための穴(食道裂孔)が空いていますが、食道裂孔から何かしらの原因で胃の一部が胸腔の方に突出した状態を食道裂孔ヘルニアと呼びます。無症状であれば大きな心配は無用で経過観察で済みますが、ヘルニアによって逆流性食道炎が起こるリスクが高まることで、げっぷの回数や量が多くなります。

逆流性食道炎

胃酸を含む胃の内容物が食道に逆流し、炎症が起こる状態が逆流性食道炎です。心窩部痛や胸やけなどの症状が起こりやすく、その他にも咳、のどのつまり感、げっぷ、呑酸(酸っぱいげっぷ)などの症状が現れます。

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機能性ディスペプシア

吐き気(悪心)、胃もたれ、胃痛といった症状だけでなくげっぷの回数や量が多くなるなど、上部消化管の不快症状が長引いて検査を受けても、明確な原因疾患が発見されない状態が機能性ディスペプシアです。したがって、従来は神経性の疾患とされていましたが、現在は胃の運動機能の低下や胃の知覚過敏が原因と考えられています。適切な治療で症状を改善できますので、胃の不快症状でお困りの方は一度ご相談ください。

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呑気症

緊張して無意識で唾をのむ癖がある方や、早食いで空気をのみ込みがちな方は、胃に溜まった空気を出すためにげっぷが出るようになります。

おならの症状を伴う疾患

機能性便秘

自律神経の失調、腸の蠕動運動の低下が原因となる便秘です。便が腸内に長時間残り続けることで、腸内細菌叢によって発酵し、ガスが多く生じることで、おならの量や回数も多くなります。また、食欲不振や膨満感などの症状も現れます。

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過敏性腸症候群

過敏性腸症候群では、便秘、下痢、便秘・下痢の繰り返し、膨満感や腹痛といった症状が排便すると改善されます。また、食欲低下、おならの頻発といった下腹部の不快症状が慢性化しますが、検査では明確な原因疾患が発見されません。自律神経による腸の蠕動運動の異常や腸の知覚過敏が原因と分かってきました。有効なお薬も登場しており、適切な治療によって治せるので、お困りの方は一度ご相談ください。

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呑気症

緊張して無意識で唾をのむ癖がある方や、早食いで空気をのみ込みがちな方は、溜まった空気を出すために肛門からおならが出るようになります。

おならが出なくなる疾患

腸閉塞

腸の蠕動運動の機能低下、手術後の癒着などによって腸が閉塞し、便の通過に支障をきたします。膨満感や急激な嘔吐、腹痛の症状も現れ、滞留したガスをおならとして外に出せなくなる恐れもありますので、早急に当クリニックまでご相談ください。

大腸がん

大腸がんの進行によって腸閉塞を発症することがあり、便やおならを外に出せなくなる恐れもあるため、早急に受診してください。

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げっぷやおならの検査


内視鏡検査患者さんの病状に応じて、腹部レントゲン検査、超音波検査(エコー)、胃カメラ検査、大腸カメラ検査など必要なものを実施します。腹部レントゲン検査では腸閉塞の状態を調べることができます。さらに、腹部超音波検査では、小腸の状態、そのほかの臓器で起こる炎症なども調べることが可能です。
胃カメラ検査では上部消化管(食道、胃・十二指腸)の粘膜、大腸カメラ検査では大腸全域の粘膜の状態を確認することが可能です。出血が見られる際は止血処置も行えます。また、大腸カメラ検査でポリープが見つかった際は、検査中に切除することも可能です。どちらの検査でも、疑わしい病変が見つかれば組織採取をして生検検査に回すことで、正確な診断に役立てられます。

げっぷやおならでお困りの方は松本クリニックまでご相談ください

げっぷやおならの回数や量が増えた、嗅いだことがない臭いがする、おなかが張って苦しいがおならが出ないなどの症状がある方は、何かしらの疾患が原因となっている疑いがあり、中には速やかな治療を要する疾患もあります。げっぷやおならの症状でお困りの方は、お気軽に当クリニックまでご相談ください。当クリニックでは、消化器病専門医・指導医の院長が患者さんの病状を的確に見極め、皆様のライフスタイルに応じた最適な治療を行います。

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